【就活】面接官をしてみて判った!落とす生徒、残す生徒”高校生編”

高校生は、学校で何回も面接の練習をしてくるのが普通です。中にはビデオ撮影すればそのまま模範面接のDVDにできるような、思わず拍手をしたくなるほど教科書通りの受け答えをしてくる学生もいます。

高校生は未だ人格が固まっていないこともあり、採用時の評価は低くても入社後に大きく伸びる者もいます。実は、高校生の採用での合否判定は、とても難しいのです。

ここでは、大手メーカーの地方の事業所で、高校生の現地採用を担当したある面接官が感じたことを書きます。

1. 学校との繋がりによる ”当確枠”

地方を拠点とする企業の採用や、地方の事業所の現地採用では、現地の学校からの推薦者を採用候補とします。その繋がりは都会よりも強く、推薦を出してくる学校は毎年ほぼ決まっています。学校は、毎年採用してくれる大手企業には、レベルの高い生徒を推薦してくるのです。実際、面接でも最初に書いたような申し分のない対応ができる生徒です。

面接

企業側としては、そのような生徒を落とせば、その学校との信頼関係に傷をつけることになり、次年度に生徒を推薦してもらえなくなります。地元でも優秀な学校で有れば、企業にとって損失になりますので、よほどのことが無い限り落とすことはありません。企業は一人の生徒についての判断だけでなく、長期的な利益も考慮するわけです。

2.面接での ”落とす理由探し”

会社に入ってから問題を起こされるのは困るので、成果の可能性よりも、問題を起こす可能性の方をまず重視されます。服装やしゃべり方、質問に対する回答内容、責任感、人とうまくやれそうか等を見て、”落とす理由”を探します。SPI(適性検査)の結果も極端であれば”落とす理由”にします。

面接

本当は、高校生の場合は特に、上記のような評価はあまり重要ではないかもしれません。社会にでれば、自覚がでて変わる者もいます。むしろ、多少いい加減な方が伸び代が期待できるかもしれません。正直、30分程度の面接では判らないのです。

でも、面接官の仕事は選別することですから、まず判りやすい、”落とす理由” を探すのです。

3. プラス面の評価

その年の採用人数と応募者の関係にもよりますが、上記の1、2で合格枠と不合格枠を決めたら、残りのボーダーラインの生徒について判断することになります。

上記の1が、主にその生徒の属性の評価、上記の2が、その生徒のマイナス面の評価でした。

ここで初めて、プラス面の評価になります。

  • 生徒会や部活でリーダー的立場にいた。部活動で活躍した。何かの表彰を受けた。
  • はきはきしている。明るそう。受け答えが良い。
  • 向上心が有りそう。改善意欲が有りそう。

複数の面接官の評価をもとに話し合い、応募者の相対評価で採用枠を埋めます。

4. まとめ

これまで書いた内容は、あくまで大手メーカーの地方の事業所の場合です。トップの一存で決まるような規模の会社や、より個性が重視されるような業種の場合は、プラス面1点の特徴が重視されるかもしれません。

地元の大手企業に就職を希望する人は、比較的安定志向のタイプなのだと思います。
そのような人は、3年間の高校生活を真面目に過ごして”当確枠”に入れる人で、面接でも欠点のない対応ができるタイプかと思います。であれば、合格になる可能性は高いことでしょう。

高校生の志望動機は優秀な生徒であればあるほど、とても気になります。
長男(長女)で兄弟が多いから就職を選んだなどと言われると、是非その希望には答えてやりたいと思う反面、本当にうちの会社に決めてしまって良いのかと思ってしまいます。進学して自分の能力を伸ばすこともできるのに、その機会を奪ってしまうような気がするからです。

日本の大部分の企業では、学卒以上の本社採用者とは制度や給与体系が異なり、相変わらず実力だけでは越えられない大きな壁が有ります。勿論、どちらかが幸福かは人それぞれで、どちらかが良い悪いを言っている訳ではありません。ただ、その事実だけは考えておいてください。

以上のように企業の採用では、様々なことが考慮されるので、決して志望者の優劣を決定付けるものではありません。どのような結果になっても、自分の力をどうすれば発揮できるのかを考えて、自分自身で道を選択してください。

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